注目されるチラシタイトルのつけ方【悩まず書ける5つのパターン】

この記事の対象

この記事は、チラシなどの広告物を自分で作成している販促・企画担当、レビュー担当の方向けに、タイトルの書き方を解説したものです。

せっかく苦労して作ったチラシも、読んでもらえなければ意味がありません。

みなさんの自宅にも大量のチラシが郵送されてくると思いますが、頭から最後まで一字一句読む、なんてことしますか?

まずしないですよね。

多くの人は流し見をして、興味を引くものだけを読むのではないでしょうか(私はそうです)。

この流し見で興味を引いてもらうために重要なのがタイトルです。

この記事では、ダンクがチラシ制作に携わってきた経験をもとに、読者の興味を引くタイトル作りのコツを解説しました。

事例を交えて解説していますので参考にしてください。

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チラシのタイトルのつけ方 5つのパターン

限られた文字数の中で表現するタイトルには、一瞬で興味を惹く内容を盛り込む必要があります。

ダンクがチラシのタイトルを作る際に、よく使うタイトルパターンを5つに整理しました。

特に重要なのがベネフィット。ひとつずつ解説します。

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ベネフィットを盛り込む

タイトル作りで最も重要なのがベネフィットの訴求です。

ベネフィットとは、読者が「こんな風になりたい」と思い描く、なりたい未来を表現したもの。

例えば、英会話教室のキャッチコピーが、
「日常会話レベルが身につく英会話教室」よりは、
海外旅行レベルの日常英会話が身につく英会話教室」と言われた方が、自分の未来が想像しやすいですよね。

もし海外旅行好きな人であれば、

これは私向きの英会話教室かも!

と思ってもらえそうです。

読者に行動を起こしてもらうには、ベネフィットは欠かせません。

ベネフィットを見つける方法

ベネフィットを探すコツは、「ということは?」を繰り返すことです。

先ほどの英会話教室の例で考えてみます。
「ということは?」を繰り返すと、さらにベネフィットを見つけることができます。

日常英会話を覚えたい

とういうことは?

海外旅行で困らない

とういうことは?

現地の人と仲良くなれる

とういうことは?

旅が最高に楽しいものになる!

「英会話を覚えたい」はあくまで手段で、本来の目的は「旅を楽しみたい」のはずです。これがベネフィットです。

では、ベネフィットを盛り込んだタイトル例を紹介します。

以降、このような形でタイトル例を紹介しますが、これらはあくまで創作です。
あなたの商品・サービスに照らし合わせて考えてみてください。

【タイトル例】
旅が何倍も楽しくなる!海外旅行で困らない英会話が身につく
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タイトルを考えるときは、「ということは?」でベネフィットを深掘りしましょう。

ターゲットを絞る

ターゲットを絞って訴求するのも有効な手段です。

ベネフィットの考え方に近いですが、「○○の方へ」「〇〇のお客さまへ」といった対象を絞ることで、「まさに私のことだ!」と自分ごと化してもらえます。

【タイトル例】
チラシを作っても効果を感じていない方へ
売上に直結するチラシ作成セミナー開催

この春新入社員となる方限定
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運動なしで痩せたい方へ
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ターゲットを絞ると、売上も小さくなるのでは?

と思うかもしれません。

これは、むしろ逆です。

「10種類のコースからひとつ選んでください」と言われてもどれを選んでいいかわかりませんが、「初心者の方はAコースとBコースがオススメです」と言われればAかBのどちらかを選びますよね。

不特定多数に訴求して誰も振り向かないよりは、対象を絞って確実に振り向いてもらった方が、結果的には成果が大きくなるのです。

オファーを訴求する

オファーとは読者・顧客への提案や取引条件のことを言います。

もし強力なオファーがある場合は、タイトルに盛り込んでアピールしましょう。

買うこと自体は決めていて各社比較しているような、いわゆる「今すぐ客」であれば、ベネフィットを訴求するより、オファーをアピールした方が即決してくれる可能性は高いです。

オファーで競合と差別化しましょう。

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ただし、あまり魅力を感じない凡庸なオファーでは興味を惹かれません。強力なオファーを用意しましょう。

権威性・実績を訴求する

権威性や実績、利用者の声などを示すと、読者に安心感を与えることができます。

「〇〇の専門家が保証」や「〇〇も使っている」などと書いてあると、信用できそうだし自分も使ってみようかな、という心理が働きます。

例えばAmazonで買い物をするとき、買う気満々になっていたとしても念のため口コミを見たりしませんか?
良いことが書いてあれば、迷いなく買いますよね。

権威性や実績、利用者の声にはそんな効果があります。

【タイトル例】
購入者の9割が「買ってよかった!」と答えた
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デメリットを盛り込む

ここまで読者のメリットになるタイトルを紹介してきましたが、あえてデメリットを示すことで危機感を持ってもらう方法もあります。

えっ、私このままじゃ損するかも…

と感じてもらえれば、読者の行動を後押しすることになります。

【タイトル例】
喫煙者の平均寿命は、非喫煙者に比べて10年も短い!(英国医学誌2004)
無理なく禁煙を始められる禁煙アプリ

【〇〇市へ引っ越しされた方へ】
引っ越し先では転入手続きを忘れずに!
放置すると5万円以下の手痛い出費も…

ネガティブになりすぎてもよくないので、ここぞというシーンで使いましょう。

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タイトルを書くときのコツ

ここまで5つのパターンを紹介しましたが、どのパターンを選ぶにしても、共通して使えるタイトルを書くときのコツを紹介します。

具体的な数字や言葉を使う

具体的な数字や言葉で表現するようにしましょう。

具体的にすることで、現実的な印象を受けるので関心の度合いが高まります。

「多くの方から高評価をいただいた」というよりも、
4人に1人が買ってよかったと答えた」と書く方が、どのくらい評価が高かったのかリアリティーがでます。

同様に、「専門知識を持った専門家が監修」というよりも、
東京大学で〇〇学を教える●●先生が監修」と具体的に書いた方が、説得力が違います。

このように、できるだけ具体的に書くことがポイントです。

疑問形を使う

ちょっと視点を変えて疑問形を使って書くと、続きが気なるので先へ読み進めてくれる効果があります。

「1ヵ月で1万人フォロワーを増やした方法」
なぜ1ヵ月でフォロワーを1万人に増やすことができたのか?

疑問形の方が、答えを知りたくて先を読み進めたくなりませんか?

知りたい欲求を刺激されますよね。

意味のない動詞・形容詞は使わない

商品・サービスの優れた点を書くのは良いことですが、何となく使ってしまう動詞・形容詞は避けましょう。

よくあるのが、「優れた」「すばらしい」「美しい」「効果的な」「効率的な」などの動詞や形容詞です。

その単語自体では何がどう良いのか、何の訴求にもなっていないことが多いです。

「効率的な運用を実現!」
これでは、何がどのくらい効率的なのかよくわかりません。
照会依頼を10%削減した効率的な運用方法

これだと、どのくらい効率的か体感としてわかります。

前述したとおり、具体的な数字や言葉で補足する、または言い換えるようにしましょう。

特に形容詞は便利なので、ついつい使ってしまいます。
あいまいな表現になりがちなので注意しましょう。

誇張しすぎはNG

当たり前ですが、実際の商品・サービスの価値よりも高く見積もったタイトルはNGです。

要はウソを書いてはいけません。

「日本初〇〇〇を販売」と書いてあるのに、
実は他社がすでに販売していた、となったら誇大広告になってしまいます。

顧客からの信用を失うだけではなく、罰金や業務停止命令など大きな損害につながる場合もあります。
十分注意してください。

まとめ

チラシやDMを対象に、タイトルのつけ方を解説してきました。

この5つのパターン単体で考えるのもいいですし、パターンを組み合わせて考えてみてもいいでしょう。

特に重要なのは、ベネフィットを盛り込むことです。

すべてのシーンで使えるわけではありませんが、貴社の状況に合わせて検討してみてください。

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この記事の監修者

桑島 浩
桑島 浩文書改善コンサルタント
1998年株式会社ダンク入社。
チラシやパンフレットの校正・校閲、ディレクションを担当したのち、現在は「わかりやすさ」を追究した文書改善専門家としてコンサルタントを務める。文書作成力向上研修講師。
・テクニカルライティング 3級
・二級 知的財産管理技能士

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