無料の文章校正AIツール5選!校正会社がツールの使い勝手をレポート

文章校正ツール

生成AIが活況にある昨今、クライアントからこんな相談をよく受けます。

AIを使った文章校正ツールの精度ってどうなんですかね。
ダンクさん使っています?

そんなときは、

「日本語の間違いを完璧に指摘してくれます」とは言えませんが、
使い方次第で結構便利ですよ

と答えています。

創業から30年、校正・校閲を生業としてきたダンクもAIはムシできません。

セキュリティの観点からAIツールを禁止するクライアントもいますので、全面的な導入には至っていませんが、AIツールの精度・使い方の調査は続けています。

今回の記事では、プロ校正者が集まるダンクが、AIを使った文章校正ツールの使い勝手をレポートします。

文章校正ツールの精度や特徴を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

<本記事の対象>

Webメディアの記事、ビジネスメールや報告レポートなど、文章ベースの校正に限定しています。

「ミスが減らない」「内容をチェックする時間がない」でお困りの企業さまは、ダンクの校正・校閲サービスをご活用ください。
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無料で使える文章校正ツール5選

文章校正ツールとは、誤字脱字や文法の間違い、不自然な日本語表現などをチェックしてくれるサービスです。
自分では気づかない間違いを指摘してくれたり、人の目で見るより圧倒的に早くできたりと、文章の精度を上げるには便利なツールです。

本記事では、文章校正に特化した機能を持つAIツールの使い勝手をレポートします。

以下の点を重視してツールを5つ選びました。

  • 無料で利用できる
  • ブラウザ上で手軽に利用できる

対象のテキストを貼りつけて開始ボタンをクリックすれば、すぐに校正結果を提示してくれる、ブラウザ上ですぐに始められるツールに絞って選んでいます。

文章校正ツール5選
1回の文字数制限ユーザー登録有料版の有無辞書登録機能
(表記ゆれ)
チョイミテーナ5,000文字不要なし
(その他のツールは有料版あり)
なし
Shodo(ショドー)週に4,000文字
(有料版は42,000文字)
必要ありなし
(有料版はあり)
IWI日本語校正ツール1,000文字
(有料版は100,000文字)
不要ありなし
(有料版はあり)
文章校正AI2,000文字
(有料版は無制限)
不要ありなし
enno(えんの)最大8,000文字程度不要なしなし

本記事では無料版の使い勝手を紹介していますが、有料プランがあるものもあります。

いきなり有料プランを導入するのはハードルが高いでしょうから、まずは無料版を試した後に、有料版を検討する方が得策かと思います。

※本記事は、2025年4月の情報をもとに執筆しています。AIツールは日々進化していますので、使用の際は最新情報を確認してください。

文章校正ツールの検証方法

何となくツールを使ってみただけでは、ツールの特性を把握できないので、文章の間違いを仕込んだ例文を用意して、それぞれの精度を確認しました。

例文に仕込んだ間違い
項目詳細×(間違い)〇(正解)
誤字脱字漢字間違い置きている起きている
同音異義語内蔵内臓
送り仮名感る感じる
日本語の誤用ら抜き言葉見れます見られます
敬語の誤用ご利用できますご利用になれます
固有名詞看護婦看護師
表記ゆれ漢字とひらがなかた
送り仮名の違いお問合せお問い合わせ
略称と全称サプリサプリメント
不適切な表現誇大表現飲むだけで疲労がなくなる必ずとは言えないので表現が不適切
根拠の提示日本で唯一の何の調査による「唯一」なのか根拠が必要
文章の読みやすさ主語述語のねじれこのサプリメントは~サプリメントです。主語と述語が対応していない
文末の重複文末「~ます。」が3回以上繰り返し「ます」が連続すると文章のリズムが悪い

(ツールの善し悪しを決めるものではありませんので例文は掲載していません)

これらの間違いをどこまでチェックしてくれるのか確認しつつ、使い勝手を検証しました。

本格的に校正を学びたい、という方は以下の記事も参考にしてください。

チョイミテーナ

チョイミテーナは、AIによる動画の音声翻訳、文字起こし、テキスト読み上げなどをオンライン上で行えるAIツールです。
日本語の文章校正も機能として実装されています。

ありがたいことに文章校正ツールは、無料で使用できて利用制限などもありません。
(音声の文字起こし機能や翻訳機能は有料です)

チョイミテーナ使ってみた

校正結果はこちら。

上段に指摘箇所がハイライト処理されます。

下段に間違いの深刻度が高い順にピンク、イエロー、グリーン、ブルーで表示され、指摘内容や用語の言い換え提案などが提示されます。

校正結果
項目校正結果
誤字脱字×
日本語の誤用
表記ゆれ×
不適切な表現×
文章の読みやすさ×

(全問正解〇 一問以上正解△ 指摘なし×)

チョイミテーナの特徴

  • ら抜き言葉や敬語の誤用など、日本語の誤用は全問正解でした。精度が高いです。
  • チョイミテーナの特徴は読み上げ機能があること。音声を聞きながら自分で校正すると、間違いを拾う確率はグッと上がります。
    音声で誤字脱字などがあると、明らかにおかしな文章になるので一発で気がつきます。(同音異義語の間違いはノーチャンスなので注意が必要)
    ただし、無料で音声読み上げを利用できるのは30文字までです。
校正マニュアルダウンロード

Shodo(ショドー)

Shodoは、AIによる執筆・校正に特化したクラウド型のツールです。

記事やプレスリリースなど、ライティング向けに開発されているので、作業の工程管理や複数人での相互レビューなど、ライター業務の方には便利なツールです。

Googleアカウントでのユーザー登録・ログインが必要ですが、無料版でもさまざまな機能が使えます。
(ユーザー登録なしでも500文字までは無料でチェックが可能)

Shodo使ってみた

校正結果はこちら。画面を広く使えるので見やすいUIになっています。
さすがライター向けですね。

右上の「最終AIチェック」(赤枠)をクリックすると、AIがチェックをしてくれます。
多少時間はかかりますが、校正の精度が上がるのでAIによるチェックがおすすめです。

見方は、色がついている箇所にカーソルを合わせると修正案を提示してくれます。

校正結果
項目校正結果
誤字脱字
日本語の誤用
表記ゆれ×
不適切な表現
文章の読みやすさ

(全問正解〇 一問以上正解△ 指摘なし×)

Shodoの特徴

  • ライティングに特化したツールだけあって、「文章の読みやすさ」や「不適切な表現」まで指摘してくれるのがShodoの強みです。
    オウンドメディアで記事などを公開している企業には最適なツールだと思います。
  • 表記ゆれの指摘はなかったですが、表記ゆれは有料版でしか設定できません。
    自社独自の表記ルールがある場合などは、有料版(月額1,000円~)の検討をおすすめします。

IWI 日本語校正ツール

IWI日本語校正ツールは、株式会社インテリジェントウェイブ(IWI)独自のAIによる、文脈を踏まえた文章チェックができる校正ツールです。

誤字脱字や文法の誤用に加えて、前後の文脈から表記や意味に不自然な点がないかをAIで校正します。

IWI日本語校正ツール使ってみた

上段に対象のテキストが表示され、間違いがある箇所がハイライトされます。

ハイライト箇所は、下段で詳細に説明されているので、修正するか否か判断するのに便利です。

校正結果
項目校正結果
誤字脱字
日本語の誤用
表記ゆれ
不適切な表現×
文章の読みやすさ×

(全問正解〇 一問以上正解△ 指摘なし×)

IWI日本語校正ツールの特徴

  • 表記ゆれを全問正解したのはIWI日本語校正ツールだけでした。加えて、有料版では辞書登録機能もあるので、表記を統一したい場合は最強のツールかもしれません。
  • 公用文に対応しており、「公用文作成の考え方(令和4年1月11日内閣官房長官通知)」に即したチェックが可能です。
    常用漢字や現代仮名遣い、外来語の使い方など、公用性が求められる文書やレポートに向いています。
  • WordやExcelなどのファイルを直接読み込ませることができます。コピペするのが面倒な長文の場合は、作業を効率化できます。

User Local 文章校正AI

文章校正AIは、生成AIのChatGPTと連携して文章校正を行うツールです。

誤字脱字や助詞の誤用、ら抜き言葉などを検知して、修正案を提示してくれます。

文章校正AI使ってみた

校正結果はこちら。

右側の校正結果の波下線部が誤りのあった箇所で、修正案に変換されます。

波下線部にカーソルを合わせると、どこを修正したのか詳細がでるので、納得のいく修正案であれば、テキストをコピーしてそのまま使えます。

校正結果
項目校正結果
誤字脱字
日本語の誤用
表記ゆれ
不適切な表現×
文章の読みやすさ×

(全問正解〇 一問以上正解△ 指摘なし×)

文章校正AIの特徴

  • ChatGPTと連携しているだけあって、文章の間違いは精度高く指摘してくれますが、文章の読みやすさなどの読み物としての指摘は少ないです。
    誤字脱字などの日本語の間違いを確実に指摘してほしい場合は有用です。
  • 辞書登録機能がないので、自社独自の表記ルールがある場合は表記ゆれを検知できません。
    有料版(ユーザーローカル ChatAI)では自社データとの連携ができるので、表記ルールもチェックしたい場合は有料版を検討しましょう。
  • 文章校正だけではなく、記事の執筆(AIライティング)やPowerPointの自動生成(パワポ生成AI)など多機能です。
    無料で使える機能なので、いろいろ試してみることをおすすめします。

Enno(えんの)

Ennoはタイポミスやスペースのエラー、誤字脱字、変換ミスなどといった「あからさまなエラー」をチェックしてくれます。
そのため、放送禁止用語や不適切な表現は校正の対象外とされています。

Enno使ってみた

画面左にチェック箇所、右に入力した原文が表示されます。元の文とチェックされた文が横並びになるので比較しやすいです。
下段には、指摘箇所の詳細が表示されます。

校正結果
項目校正結果
誤字脱字
日本語の誤用
表記ゆれ×
不適切な表現×
文章の読みやすさ×

(全問正解〇 一問以上正解△ 指摘なし×)

Ennoの特徴

  • 結果に表示される解説箇所が判断材料になります。
    なぜ間違いなのか詳細に解説しているので、判断に迷ったときや深い知識を身に着けたいときは便利です。
  • 不適切な表現などは校正の対象外としているので指摘されませんでした。
    ファクトが絡む込み入った内容は、別のツールを併用するか、目視でチェックした方がいいでしょう。
  • 日本語の間違いが指摘されなかったときに、エラー報告ができる投稿機能があります。ユーザー自ら精度向上に関与できるのは嬉しいですね。

ChatGPTも文章校正にはおすすめ

文章校正に特化したツールではありませんが、生成AIのChatGPTも文章校正の精度は高いです。

ただし、ChatGPTへの指示の仕方(プロンプトの書き方)があいまいだと、ChatGPTの威力は半減します。

例えば、「次の文章の校正をしてください」のようなざっくりした指示(プロンプト)です。

ポイントは、プロンプトを具体的にすることと、長文は短く区切ってチェックすることです。

以下の記事では、ChatGPTで文章校正をするコツを解説しています。参考にしてください。

文章校正ツールを活用するポイント

ここ数年、AIは飛躍的に進歩し、特に文章校正の分野は顕著で、驚くほどその精度も向上しています。

とはいえ、AIツールが必ず完璧な校正結果を提示してくれるかと言えば、そうとは言い切れません。

文章校正ツールを上手に活用するポイントをお伝えします。

最終確認は人の目でチェックする

ミスが許されない、100点の校正を目指すのであれば、やはり目視でのチェックが不可欠です。

文章校正ツールだけに頼るのではなく、自分で校正をしたうえで、補助的に活用する方が賢明です。

複数の文章校正ツールを併用する

ツールによって得意/不得意の分野があり、ツールの特性を把握しておくことが重要です。
特性を把握しておけば、何の媒体・シーンに向いているのか掴めてきます。

例えば、

  • 誤字脱字や日本語の誤用などを精度高く指摘してくれるビジネス資料向け
  • 文章の読みやすさや誇大表現まで指摘してくれるライティング向け
  • 常用漢字や現代仮名遣いを指摘してくれる公用文書向け

などが挙げられます。

正確性を重視して校正の精度を上げたいなら、複数のツールを併用してチェックすることをおすすめします。

表記ゆれは有料プランまたは別のツールを導入する

無料で使える文章校正ツールで、表記を統一するのは難易度が高いと感じました。

また、自社独自の表記ルールがある場合は、辞書登録機能が必須になります。
無料で辞書登録機能があるツールは稀なので、有料プランを検討するか、目視でのチェックを行った方がいいでしょう。

ただし、表記ルールが何百もあるような場合は、目視でのチェックは正直しんどいです。
(精度も不安です)

やはり、有料プラン含め、別のツールの検討も必要です。

以下の記事では、表記ゆれのチェック方法とおすすめのツールを紹介しています。参考にしてください。

まとめ

文章校正ツールの使い勝手と活用のポイントを紹介しました。

今回紹介した文章校正ツールは以下の5つです。

文章校正ツール5選
1回の文字数制限ユーザー登録有料版の有無辞書登録機能
(表記ゆれ)
チョイミテーナ5,000文字不要なし
(その他のツールは有料版あり)
なし
Shodo(ショドー)週に4,000文字
(有料版は42,000文字)
必要ありなし
(有料版はあり)
IWI日本語校正ツール1,000文字
(有料版は100,000文字)
不要ありなし
(有料版はあり)
文章校正AI2,000文字
(有料版は無制限)
不要ありなし
enno(えんの)最大8,000文字程度不要なしなし

すでにお伝えしたとおり、文章校正ツールを利用するときは「人の目でチェックして、その補助機能として文章校正ツールを使う」ことを意識しましょう。

自分でも気がつかなかった点、見落としていた点を文章校正ツールが指摘してくれるはずです。

ダンクは創業から30年、校正・校閲業務を請け負ってきました。
「AIの文章校正だけでは不安…」という方は、お気軽にダンクにご相談ください。

\「まちがい」を無くしたい方へ/

この記事の監修者

加藤健太郎
加藤健太郎広告校正セミナー講師
2007年ダンク入社後、大手流通チラシの校正業務を担当。その後、大型カタログや金融商品等、さまざまな校正・校閲業務に携わる。
現在は編集・校閲グループリーダーとして、編集・校正業務はもちろん、クライアント対応やスタッフ育成、社内外に向けた校正ノウハウの発信にも注力する。
2024年からは宣伝会議の「校正・校閲力養成講座」講師を担当。

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