間違えやすい同音異義語。校正のプロが選ぶ同音異義語の例を紹介

例えば、こんなメールを送って恥ずかしい思いをしたことはありませんか?

件名:発想内容問い合わせの件

TO:斉木様

お疲れ様です。

標題の件

ただいま異動中のため調べることが難しい状況です。

返答は明日以降で大丈夫でしょうか。

ご検討の程、どうぞよろしくお願いいたします。

ダンク物販事業部 鈴華

このメール受けた斉木さん。

よく文章を読むと、発想?【発送】の内容を問い合わせたのに?

異動!?・・・次の担当者は誰になるの??

上のメール文は同音異義語の間違いが多く、読みづらい文章になっています。

正しくは

件名:発送内容問い合わせの件

TO:斉木様

お疲れ様です。

表題の件

ただいま移動中のため調べることが難しい状況です。

返答は明日以降で大丈夫でしょうか。

ご検討の程、どうぞよろしくお願いいたします。

ダンク物販事業部 鈴華

気を抜いて作業すると、知らず知らずのうちに同音異義語の誤変換をしてしまいますよね。

メールぐらいなら恥ずかしい思いをするだけで済むかもしれませんが、

見積や契約書、大切なプレゼン資料など、大事なシーンで同音異義語の間違いが発生すると、「ごめんなさい」では済まされません。

この記事では、ダンクの校正現場で頻出する同音異義語の例をまとめました。
自社で会社案内やチラシ、パンフレットを作成している方には、参考になると思います。

同音異義語を減らして、無用なトラブルを回避しましょう!

間違えやすい同音異義語。見つけるのは校正のプロでも難しい

そもそも同音異義語とは何でしょうか?
デジタル大辞泉(小学館)によると、

発音が同じで意味の異なる語。
例:「せいかく(正確)」と「せいかく(性格)」、「いし(意志)」と「いし(医師)」、「かき(柿)」と「かき(牡蠣)」など。同音語。

「発音が同じで意味の異なる言葉」とあります。

同音異義語に気がつく最善・最速の方法は、

  • 同音異義語がないか都度確認する
  • 文脈を読んで意味を判断する

ですが、これができれば苦労はありません。

実は、校正のプロでも同音異義語を見つけるのは難しいのです。


と言ってもベテランの校正者は同音異義語を見事に拾います。
なぜなら長年の経験で同音異義語をストックしているから。

経験を積んで、ある意味慣れていくしかないのです。

校正現場で登場する間違えやすい同音異義語の例

とはいえ、同音異義語をストックすると言っても、校正者として仕事でもしない限り難しいですよね。

そこで校正の現場でよくある同音異義語の例をまとめました。
商業印刷が中心の校正現場でよくある例なので、チラシやパンフレットなどを作成している方に参考になると思います。

 ●あらい
荒い
(勢いが激しい)
粗い
(粗雑、大ざっぱ)

●おさめる
収める
(一定の範囲の中にきちんと入れる。収納する。きまった所にしまう)
納める
(渡すべき金や物を受け取る側に渡す。物事をそれで終わりにする)
治める
(世の中や家の中を秩序ある状態にする。統治する。病気などを治す)
修める
( 行いや人格を正しくする。心や行動が乱れないように整える。学問・技芸などを、学んで身につける。壊れた所を補い直す。繕って整える)

 ●かいとう
回答
(疑問・照会に対する返事)
解答
(問題・疑問を解いて答える)

 ●かいてい
改定
(きまりを変更する)
改訂
(本の内容を変更する)

●かんせつ
関節
(骨と骨との連結するところ。そこを軸として骨が動く)
間接(間に何か仲立ちがあり、それを通して行われること)

●きてん
起点(物事、特に道路や鉄道がそこから始まる(と定めた)所)
基点(距離を測る時などの、もとにする(地)点)

 ●こうせい
構成
(各部分を集めて、または各部分が集まって全体を組み立てること)
厚生
(人間の生活を健康な豊かなものにすること)
公正
(かたよりがなく正当なこと。はっきりしていて正しいこと)
更生
(もとのよい状態にもどること)
校正
(ゲラ刷りなど、作業の中間段階で印刷や画面表示したものを、原稿と比べながら、種々の誤りや不備を正すこと)

 ●しぼる
絞る
(強く握り、またはねじって、水分を除き去る。一般に、強く圧して液を出させる)
搾る
(限定的、製造する。油を搾る。牛乳を搾る)

 ●しめん
紙面
(紙の面。特に、新聞の記事を載せる面)
誌面(雑誌の記事を載せる面)

 ●すすめる
進める
(前の方へ動かして位置を移す。 物事の内容・程度をさらに高める。上の地位・段階に移す。位を高くする。(刺激して)盛んにする。うながす。時計の針を正しい時刻より先の時刻を示すようにする)
勧める
(自分がよいと思う事を他人もするように、その人に言う)
薦める
(ある人・物・事を採用するように、他人に進言する)
奨める
(人がその事を行うように誘いかける。勧誘する。物を供して、飲食または使用してもらおうとする。 積極的に実行するようにたすけ励ます。奨励する)

 ●ついきゅう
追求
(それを得ようとどこまでも追い詰めること)
追及
(どこまでも追いつめて、責任・欠点などを問いただすこと。追いつくこと)
追究
(どこまでも深く追って、明らかにしようとすること)

 ●どうき
動機
(出来事が起こるはずみ。人間がある状況のもとでその行動を決定する意識的・無意識的な原因)
動悸(平生より強い、心臓の鼓動)

 ●はいふ
配布
(広く配る)
配付(個々に配る)
配賦(割り当てる)

 ●はし
( 中央や中心からいちばん離れた部分)
(道路・鉄道・水路などを、川や谷、また他の交通路の上などに通す際、その通路としてかける構築物)
(食事をする(または物をはさむ)ために用いる細長い二本の棒)

 ●はる
張る
(伸び現れる。内の力が動いてふくれる)
貼る(接着素材(のり)でくっつける)

 ●ほしょう
保証(大丈夫だと、請け合うこと。賠償の責任を負うこと)
保障(障害のないように保つこと。特に、現在・将来の状態や地位を(侵略から防ぎ)保全すること)
補償(損害・費用などを補いつぐなうこと)

ビジネスシーンで遭遇する間違えやすい同音異義語の例

メールや文書などでよく使われる例をまとめてみました。

こちらも参考にしてください!

●いしょく
委嘱
(特定の仕事を(部外の)ひとにまかせ頼むこと)
移植
(ほかの場所に植え替えること。生きている組織または器官を切りとって、その個体の他の場所、または他の個体に移し植え込むこと)
異色
(異なる色(合い))

 ●いどう
移動
(位置が動く)
異動
(地位・勤務・状態が変わる)
異同
(相違)

 ●かくりつ
確率
(ある事象が起こる、または、ある命題が真である、確からしさの度合)
確立(物事をしっかりとうち立てること。確固としたものにすること。また、なること)

 ●きてい
規定
(物事の仕方や手続き、また概念などを、それに基づいて行為や議論ができるように、はっきり定めること。またその定め)
規程(官公庁や組織体の内部で事務手続きなどについて定めた(一まとまりの)規則)
既定(すでに定まっていること)

 ●さくせい
作成
(書類・計画などを作りあげること)
作製(物品を作ること。製作)

 ●しゅうりょう
終了
(終わること。終えること。しまい)
修了
(一定の学業・課程をおさめおえること)
収量
(収穫の分量)

 ●しょうかい
紹介
(人と人との間に立って仲立ちをすること)
照会
(問い合わせて確かめること)
詳解
(くわしく解釈すること。また、その解釈)

 ●しょうひん
商品
(商売の品物)
賞品(賞としての品物)
小品(ちょっとした作品)

 ●じんこう
人口
(一国または一定地域内の人の総数。または世人の口。世人のうわさ)
人工(人手を加えること。また、人手を加えて作ること)

 ●たずねる
尋ねる
(たどって捜し求める。不明な事を人に問う)
訪ねる(訪問。人や何かのある場所を目指して、そこに行く)
訊ねる(問いただす。不明な事を人に問う)

 ●つつしむ
慎む
(振舞の上の過ちをしないように気をつける。「言葉を―」。乱れないように控えめにする)
謹む(うやうやしくかしこまる)

 ●はっそう
発送
(荷物・郵便物などを送り出すこと)
発想(思いつくこと。思いつき。心に起こった考えをまとまった形にすること)
発走(陸上競技・競馬・競輪などで、はしり出すこと。スタート)

 ●ひょうだい
表題
(書類の表紙や文書を記した題)
標題(演説・演劇・芸術作品などの題)

 ●へんこう
変更
(変えあらためること)
偏向(中正を失っていること。偏った傾向)
変項(日常言語の「これ」「それ」など指示代名詞に似た用法の表現が表すもので、その表現を常項に代えると意味が具体的に確定するようなもの)
偏光(光が一定の方向にだけかたよって振動すること。その光)

同音異義語だけじゃない、誤字脱字のチェック方法

いかがでしたでしょうか?

同音異義語の例を一覧形式で紹介しました。

他にもまだまだありますが、現場でよくある事例に厳選しました。

一方で、同音異義語だけをチェックしても、文章の間違いがなくなるわけではありません。
誤変換や誤字脱字はいたる所で発生します。

文章の間違いをなくしたい、という方向けに誤字脱字のチェック方法を記事にしました。興味がある方はこちらも確認してください。

コツを知れば簡単!誤字脱字をチェックする方法【校正25年のノウハウ】

校正全般のノウハウをまとめた記事もあります。興味のある方はこちらも参考にしてください。

プロの校正のやり方を初心者向けにわかりやすく解説【校正25年のノウハウ】

この記事を書いた人

岡崎聡
岡崎聡株式会社ダンク取締役社長
フリーランスでの編集・カメラマンなどを経て、1994年に株式会社ダンク入社。校正、進行管理、営業対応などに携わる。
2008年10月、株式会社ダンク取締役社長に就任。
2014年からは、宣伝会議の「校正・校閲力養成講座」講師を担当。
販促会議デジタルマガジンに「販促ツールの品質を高める 校正のチェックポイント」などを寄稿

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