クレームを減らす素読み校正のコツ【校正会社が素読みのコツを解説】

「誤解のない、わかりやすい販促物を作りたい」

「クレームがない、間違いのない制作物を作りたい」

カタログやパンフレットなどの販促媒体を制作している担当者の方は、こんな思いを持っていると思います。

ですが、いざ出来上がりを見てみると

「ここ他と表記が違ってる……」「あれっ、ここ事実と違う……」

ちゃんとチェックしていたつもりでも、表記の不統一や事実関係の誤り、誤字脱字など、
理想の制作物を作るのも簡単ではありません。

そこで重要なのが素読み校正です。

素読み校正は、誤解を生まない、間違いのない制作物を作るために有効な作業です。

ダンクは、カタログやパンフレット、チラシなどの販促媒体の校正を数多く手掛けてきました。

この記事では、校正作業の中でも素読み校正に特化してノウハウをまとめています。

対象をカタログやパンフレット、チラシなどの販促媒体に絞って、素読み校正のコツを3つのポイントで解説します。

文章の精度を上げて、誤解も間違いもない販促媒体を作りましょう!

素読み校正とは?校正との違い

素読み校正とは、表記ゆれや誤字脱字をはじめ、一般常識的な間違いを見つける作業をいいます。

文章をじっくり読み込んで、調べなくてもわかる範囲で可能な限り誤りを指摘していきます。
ダンクでは、インターネットを使って事実関係を調べていく作業も素読み校正の範囲に入れる場合があります。

対して「校正」は、原稿の指示どおりになっているか、原稿と差異がないか、ひと文字ずつ合わせていく作業を言います。
素読み校正とは異なる能力やスキルが求められます。

校正のコツは別の記事にまとめたので参考にチェックしてください。

プロの校正のやり方を初心者向けにわかりやすく解説【校正25年のノウハウ】

この記事では、素読み校正のコツを3つのポイントで解説しています。

素読み校正でチェックするポイントは3つ

誤字脱字や表記の統一、いわゆる「てにをは」など、素読み校正でチェックする項目は数多くあります。
ダンクでは、素読み校正を3つに大別してポイントをまとめています。

  • 表記ゆれチェック
    見出しと本文、画像とキャプションなどの表記ゆれをチェックします。ページをまたぐ場合は注意が必要です。
  • 誤字脱字チェック
    漢字や送り仮名の間違い、英語のスペルミスなどをチェックします。
    一文字ずつチェックしたり、文節ごとに分けてチェックしたりするのがポイントです。
  • ファクトチェック(整合性チェック)
    日付と曜日をカレンダーで確認、税込と税抜は計算機で計算など、常識的な間違いをチェックします。

それぞれどのような視点でチェックすればいいのかみていきましょう。

<ポイント①> 表記ゆれチェック

表記ゆれをチェックするコツは、同じ情報を見つけて比べることです。

例えば、「お問い合わせ」という表記が、「お問い合わせ」と「お問合せ」の2つ混在していたとします(「い」と「わ」の送り仮名があるかないかの差)。

この表記ゆれに気がつくためには、表記が複数箇所に存在していることを見つけて、他とズレていないか比べる必要があります。

そのくらいなら私でも分かるよ。
それに無料の校正チェックツールが指摘してくれるし!

確かに「お問い合わせ」程度の表記ゆれであれば、校正ツールでも指摘してくれるでしょう。ですが、以下のような例ではどうでしょうか?

あるページでは「高さ180cm」と表記しているが他ページでは、

  • 高さ1800mm
  • H180cm
  • 幅180cm

高さを表すものにも、さまざまな表記があります。

この表記はどれも誤りではないので、校正ツールも指摘してくれません。

見せ方は違っているが、実は同じ情報であると紐づけられるか、比較することができるかがポイントになります。

表記ゆれの原因で最も多いのが指示の不整合

表記ゆれをチェックするには、指示の不整合に気をつけておくことが重要です。

校正の現場では、

「Aの変更にともない、Bも変更が必要だが、Bは変更されていない」

ということが頻繁に起こります。

表記ゆれが起きる原因として、最も多いのがこの現象です。

よく起こる事例を以下に紹介しましょう。

緑がグリーンに変更となったとします。赤はレッドとしているので、表記を合わせるためにカタカナで統一したい、という指示です。

ですが修正してみると、

商品情報はグリーンに修正されましたが、写真のキャプションは<緑>が残ったままになってしまいました。

指示の不整合により、表記ゆれが発生した事例です。

この程度の表記ゆれであれば、その場でも気がつくかもしれません。

ですが、ページをまたいで発生したり、チラシとWEBの媒体間で発生したりと、範囲が広くなると表記ゆれを指摘する難易度は格段に上がります。

合言葉は「Aが変わればBも変わる」

表記ゆれをチェックする心構えとして、ダンクのスタッフが常に意識していることがあります。

「Aが変わればBも変わる」

と心の中で呪文のように唱えながら作業することです(本当に声にだしたら怖いですが・・・)。

どこか(A)を変更したら、どこか(B)に影響はでないか、と常にアンテナをはっておく必要があるからです。

みなさんも「Aが変わればBも変わる」を意識してみてください。

ここを直すとどこかに影響がでないか、どこかに変更前の表記が残っていないか、
を意識することで、表記ゆれに気がつきやすくなります。

ただし、大量のページ数や複数の媒体間など広い範囲で表記ゆれをチェックする場合は、プロの校正会社に依頼するのをおススメします。

<ポイント②> 誤字脱字チェック

文章の間違いで最も多いのが誤字脱字です。

自分では充分注意しているつもりでも、誤字脱字が散在している・・・

そんな経験はありませんか?

ひと言でいうと、誤字脱字をチェックするコツは、

「作業を分けて、ひとつひとつ読むこと」

ということになりますが、言うは易く行うは難し・・・

誤字脱字をチェックするには、いくつかのコツや見方がありますが、ここでは書ききれないので別の記事にまとめました。

合わせて読んでもらうと、文章校正スキルが格段に向上すると思います。

コツを知れば簡単!誤字脱字をチェックする方法【校正25年のノウハウ】

<ポイント③> ファクトチェック

ファクトチェックというと歴史的事実や時系列、引用の根拠など、事実関係の確認作業をイメージすると思います。ダンクでも記事やコラムの素読み校正を依頼された際は、事実関係の確認を行います。これはプロによる難易度の高い作業です。

ですが、基本的な項目をおさえたファクトチェックは誰にでもできます。

ダンクの素読み校正では、カレンダーや計算機のチェックに加えて、インターネットを使って事実関係を調べていくこともあります。
正解を探すのが比較的簡単で、時間をかけずに調べることができる、という視点で基本的なチェック項目をまとめました。

【ファクトチェック 基本項目】

  • カレンダー(日付と曜日)
  • 計算できる数字(消費税や割引率)
  • 連絡先(住所、電話番号など)
  • QRコード、URLの確認
  • 企業名、団体名、人名(著名人)

——ダンクでおススメしている、ファクトチェックの基本項目を挙げました。

最低限この基本項目を抑えれば、大きなクレームは避けられると考えています。

ファクトチェックは「注意一秒 怪我一生」

逆をいうと、簡単にいつでもできる作業なので、ついついチェックを忘れてしまう、ということがあります。その場で都度確認するクセをつけましょう。

ダンクでも、全員が卓上カレンダーと電卓を持っており、細心の注意を払っていますが、注意をおこたったために失敗した事例もあります。

参考にダンクのミス事例を紹介しましょう。ある団体のチラシ広告の事例です。

<宅配チラシの事例>

(内容はデフォルメしています)

上段に「農業組合法人」と記載がありますが、正しくは「農事組合法人」です。

「農業組合法人」という法人は存在しません。

「農事」よりも「農業」の方が、いかにも実在しそうな名称ですよね。

ネット検索すれば簡単に間違いに気がつくことですが、ここで注意をおこたると大きな怪我となって帰ってきます。

ファクトチェックのコツは、面倒がらずに調べることができるところは調べる、ということ。

上に挙げた【ファクトチェック 基本項目】を参考にチェックすることをおススメします。

想定読者を意識して素読みする

いかがでしたでしょうか。素読み校正するときのコツ、ポイントをお伝えしてきました。

最後にもうひとつ、別の視点から素読み校正するときのコツをお伝えします。

それは、想定読者を意識して素読みすること。

スーパーのチラシであれば主婦、業務用食材のカタログであれば飲食店、といった具合に媒体によって読者は異なります。

読者の目線になって素読み校正をすると、普通に素読みをしても拾い切れない間違いを発見することができます。

例えば、

ダンク印のお茶(2L) 6本1,230円 1箱(18本)3,600円

この商品情報におかしな点がありますが、どこか分かりますか?

答えは18本。

18本の箱入りがあったら重くて運べません。

正解は

ダンク印のお茶(2L) 1本●●●円 1箱(6本)1,230円

となるはずです。

スーパーに買い物に行く主婦の目線で素読み校正すると、この点に気がつくことができます。

想定読者を意識することは、校正力をアップする大きな助けになります。ぜひ試してみてください。

最後に、ダンクが公開している校正テストをご紹介します。これができればあなたも立派な校正者!

人によっては超カンタン!激辛広告校正テスト

校正の基礎と実践的なテクニックが学べます!

この記事を書いた人

岡崎聡
岡崎聡株式会社ダンク取締役社長
フリーランスでの編集・カメラマンなどを経て、1994年に株式会社ダンク入社。校正、進行管理、営業対応などに携わる。
2008年10月、株式会社ダンク取締役社長に就任。
2014年からは、宣伝会議の「校正・校閲力養成講座」講師を担当。
販促会議デジタルマガジンに「販促ツールの品質を高める 校正のチェックポイント」などを寄稿

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